「WindowsからMacに変えたら、上下のスクロールが逆に動き困った・・・」
「マウスとトラックパッドで思い通りに上下左右に動かしたい！」
「初歩の動かし方でWindowsとMacの動きが違うなんて・・・」
WindowsからMacに乗り換えた人にとっては驚いたことでしょう。
当然、あらゆる箇所でWindowsとMacに移行したことでいろいろ戸惑うんだろう、
と覚悟はしていても、
まさか画面の上下のスクロールから違うなんて！
と乗り換えを後悔しているのでは！？
少なくともWindowsと同じスクロールの動かし方にしたい気持ちは私もわかるし、
実際に設定をWindowsと一緒にしています（笑）。
この記事を読んでくださっている方は、
WindowsからMacに乗り換えたばかりの人が多いでしょうから、
Macの設定方法もあまりわからない、
かと思います。
でも心配しないでください。
この記事を読むことで上下のスクロールを始め左右のスクロールも、
あなたの思い通りに動かせるようになります。
私は15年前まではWindowsをその後はMacをメイン機として使っています。
実は、私がMacに乗り換えた当初は上下スクロールはWindowsと同じでした（笑）。
2010年のMacOS X Lionから逆の動き、
つまり今の動きとなっています。
なぜ10年以降、
逆の動きにしたのかは後ほど説明します。
この記事ではMacの上下・左右のスクロールを、
自分の使いやすいように設定できる方法を説明します。
・実はMacの上下スクロールも昔はWindowsと一緒だった！
・まとめ
上下スクロールを自分の思い通りに設定する方法
スクロールをWindowsと一緒にする方法はいくつかありますが、
設定方法は非常に簡単です。
ただし注意点が一つあるとすれば、
Macのシステム環境設定のみだと、
自分の理想とするスクロールを完璧にすることができない可能性があります。
スクロールを上下左右で思い通りにするなら、
『Scroll Reserver』というアプリを使うことをオススメします。
ここではマウスとトラックパッドを一緒に解説しますが、
マウスに関しましてはiMac標準のマジックマウスで説明します。
他社のマウスに関しましては設定が会社ごとに違ったりしまうので、
ここでの説明は省略します。
・Scroll Reserverを導入して設定する
Macのシステム環境設定
MacのDockにある歯車のようなマークがMacのあらゆる設定を請け負っているシステム環境設定ですが、
ここでもスクロールを変えることはできます。
①システム環境設定を開く
②マウスの場合はマウスを、トラックパッドならトラックパッドをクリック
③スクロールの方向：ナチュラルの![青レ点]()
を外す
を外すマウスの場合
トラックパッドの場合
以上です。
非常に簡単です。
しかし、この設定には一つ困った問題があります・・・。
上下のスクロールはWindowsと同じ動きにすることはできましたが、
左右のスクロールも変更が連動して反対の動きとなってしまう点です。
Windowsでは左右のスクロールなど、
その他の左右の操作はマウスやトラックパッドではあまりしませんが、
Macではよくやる操作の一つです。
この左右の操作が設定を変えて逆になることで、
指の動きと画面の動きが逆になってしまうのです。
左右でトラックパッドを右向きに動かすと、赤点線の右向きに動いてほしいのに青矢印のように左向きに動いてしまう
この理由を説明すると少し長くなりわかにくくなりますので、
あえて最後の方で説明しますが、
ここでは結論から言います。
Windowsの上下スクロールに合わせたいために、
システム環境設定で変更することで上下スクロールは解決します。
しかし左右スクロールに関しては逆に問題となってしまうために、
私はMacシステム環境設定での変更はオススメしません。
ではどうすればいいのか？
それはMacアプリ「Scroll Reserver」を使うことで解決できます。
「Scroll Reserver」は上下と左右の動きの設定をすることができるので、
自分の理想とする動きを100％叶えてくれます。
Scroll Reserverを導入して設定する
Scroll Reserverの導入から設定までは解説します。
Scroll ReserverはApp Store経由では購入できないためホームページ経由でダウンロードが必要ですが、
無料のアプリですので安心して使うことができます。
英語のみで引きますが、自分のMacのOSに合ったリンクをクリックしてください
システム環境設定をクリックし、上写真の画面に切り替わったら赤枠のセキュリティとプライバシーをクリック
番号順にクリックしていく。③番をクリック後にパスワードを入力することで、左端の鍵を開かせる
矢印のマークをクリックして設定をクリック
①にレ点、②は上下をWindowsと同じにするなら縦方向・・・にレ点、左右の動きを同じにするなら横方向・・・にレ点は入れない
③は設定したいものにレ点を入れる
これにより、
マウス・トラックパッドの動かし方が上下左右と自分の理想となる動かし方を実現できます。
『Scroll Reserver』を使うことで、
上下左右、そしてマウス、トラックパッドで、
自分の思い通りの動きを設定することが可能となります。
さてここからはなぜWindowsとMacでマウスやトラックパッドの動きが違うのかを解説します。
上下や左右の動作設定がわかったので、
あなたの中では問題は解決したとは思いますが、
これを知るとWindowsとMacの動きが何故違うのか、の理屈がわかります。
実はMacの上下スクロールも昔はWindowsと一緒だった！
昔、Macの上下スクロールはWindowsと同じ動かし方だったのです。
最近、Macを使い始めた人から「えっ！？」という声が聞こえてきそうですが、事実です。
ではなぜMacが上下スクロールを反対にしたのでしょうか。
理由はスマートフォンやタブレットと同じ動きにするためでした。
Macのシステム環境設定での説明のところで『ナチュラル』という言葉が出てきましたが、
この『ナチュラル』という意味は、
スマートフォンやタブレットと同じ指の動かし方のことを言っているのです。
スマートフォンでインターネットを見る時に上下スクロールの指の動きを実際にやってみたり、
思い出してみたいしてください。
指はどう動いていますか？
そうです、下から上へ動きますよね。
実はそれをマウス操作でも同じような指の動きとして変更した、というわけです。
スマートフォンなどがまだ登場する前のパソコンのみの時代は上下のスクロールを画面を上から下へ動かす、
という意味で操作も上から下、
という操作でWindowsとMacは統一されていましたが、
iPhoneを開発したAppleからすれば、iPhoneと操作を統一するために、
Macでの上下スクロールをも逆に変えてしまいました。
一方、Windowsを手掛けるMicrosoftはその動きを変えずに今まで来たことで、
WindowsとMacの操作が違ってしまった、というわけです。
つまり個人が一番最初に使ったパソコンがWindows、
職場でのパソコンがWindows、
結局約90％ものシェアのあるWindowsパソコンの操作が正しい、
という数の論理が影響されているものと思います。
結局未だに職場のパソコンのほとんどがWindows、
シェアも90％を超える現在、
やはりWindowsの操作に合わせるほうが、
合理的かもしれませんね。
職場でWindowsパソコンを常に使っている人にとっては、
Macの設定を変えることでどちらともストレスない操作感にすることが、
一番いいのかもしれませんね。
まとめ
最後に今回の記事をまとめて終わりにしたいと思います。
今までWindowsのみを使ってきたが、思い切ってMacに変更したという方で、
最初につまずくのがスクロールが逆に動く問題です。
この動きを今まで慣れ親しんだWindowsと同じスクロールの操作にするなら以下の２つの方法があります。
・アプリ『Scroll Reserver』をダウンロード、自分好みに設定して使う
ただし１番目のシステム環境設定の方法だと、
上下スクロールが変更すると同時に左右のスクロールも変更されるため、
上下スクロールは満足だが、左右スクロールは逆で気持ち悪い・・・
ということになってしまいます。
その点、２番目の『Scroll Reserver』のアプリは、
上下と左右の設定を別々にできますので、
自分の理想なスクロール設定をすることができますので、
個人的には『Scroll Reserver』を使うのをオススメしたいです。
